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更新:2020/01/31

【例文付き】コツは要約!「ESの添削」方法、やり方解説【設問別】

1.志望理由を答えなさい(70文字以内)

「小学生のとき、自宅に来た貴社の営業マンの仕事を見たことがきっかけで、『私も営業職に携わりたい』と考え、貴社を志望いたしました」

 

エントリーシート(ES)を書き終えた学生さんがもっとも気になるのは、「自分のESが志望企業の評価基準から外れていないか」だと思われます。

言うまでもありませんが、書類選考で採用担当者から『自社に合わない...』と判断されてしまったら、面接には進めません。

だからこそ、学生さんの多くは「添削の方法」を調べ、志望動機や自己PRを磨き上げようと考えるのでしょう。

 

インターネットで添削の方法を調べると、「誤字脱字を直す」「結論から書く」「具体的に書く」などのノウハウが挙げられています。

それらは確かにとおりなのですが、実際には文章を正確書いても選考を通過できない可能性もゼロではありません。

 

たとえば、文章に誤字脱字がなくとも、構成が支離滅裂で適正をイメージできなければ、採用担当者は『自社に合わない...』と判断するでしょう。

また、単に「具体的に」と書かれても、そもそも「具体的なESとは何か」をイメージできなければ、添削の際に迷ってしまいます。

 

それゆえ、「自分の添削に自信をもてない...」と相談に訪れる学生さんは少なくありません。

本記事では、そのような学生さんに向けて「エントリーシート(ES)の添削方法」をまとめていきます。

 

 

ESの評価基準と添削の進め方

採用担当者にとって、エントリーシート(ES)は、学生さんの適性を判断するための資料です。

だからこそ、学生さんの多くは「営業職→コミュニケーション能力」「事務職→正確性」など、仕事で求められる能力を調べ、それをアピールできるエピソードをピックアップ。

その上で、エントリーシート(ES)を執筆されるでしょう。

この手順は間違いではないのですが、単に1つの適性だけを集中的にアピールしていると不採用にされてしまう可能性があります。

 

1.「適正」は2種類ある

なぜなら、適正は仕事内容によって異なるからです。

たとえば、ひとくちに「営業」といっても、対面で営業を行う会社と、TwitterやInstagramで営業を行う会社では求められる能力が異なります。

前者であれば分かりやすく話す能力、後者であれば文章力を求められるでしょう。

同じ「コミュニケーション能力」でも、話す力と文章力は別物です。

 

また、入社後、成果を上げ続けるためには常にお客様の課題を分析し、その解決策を見いださなければなりません。

それには、分析力や膨大な資料に向き合う根気が不可欠です。

このような理由から、採用担当者は、エントリーシート(ES)の回答から、学生さんの「能力面の適正」「性格面の適正」を推察。

つまり、エントリーシート(ES)は、それぞれの適正について言及されていることが評価の第一条件になります。

 

2.設問ごとに評価項目を定めている

エントリーシート(ES)の設問数は、どんなに多くとも30問程度です。

学生さんからみれば、これでも「多い」と感じると思いますが、企業の採用担当者にとって、「30問」は決して多いとは言えません。

 

もちろん、採用担当者は『自社に合う人材像』を熟知しています。

しかし、育った環境や業界を目指した経緯は人それぞれです。

にもかかわらず、たった30問で1人ひとりの能力や性格を完璧に見極めるのは、難しいもの。

 

そこで、企業の多くは短期間で、できる限り正確に学生さんの適正を見極めるために、あらかじめ設問ごとに評価点を決めているケースがほとんどです。

セミナーに来ていただいた学生さんには以下のようにお話しています。

 

(1)「志望動機」の評価点

志望動機は、文字どおり採用担当者が「学生さんの志望度合いを見極めるための設問」です。

企業が業界で長く生き残っていくためには、同業他社に差をつけなければなりません。

そのためには、志望度の高い意欲的な人材が不可欠です。

それを確かめるために、選考では「その会社でなければならない理由が明記されているか」が、重視される傾向にあります。

 

(2)「学生時代がんばったこと」の評価点

「お客様とって最適な対応」をするためには、社内の仕組みや仕事内容を理解する必要があります。

入社後は、これまで触れた経験がない情報に触れるので、最初のうちは混乱してしまう日もあるでしょう。

選考の時点でどんなに志望度の高い学生さんであっても、採用担当者からみれば、その人が絶対に投げ出さない保証はどこにもありません。

それゆえ、採用担当者は学生時代のエピソードを尋ね、当時の様子から学生さんの「仕事を覚える際の対応力とチャレンジ精神」を見極めます。

 

(3)「失敗談」の評価点

入社後、業務の進め方について指導があるかと思いますが、実のところそれがすべてとは限りません。

たとえば、営業職であればアポイントの日にちを勘違いしたり、見積もり金額を間違ったりする可能性が考えられます。

 

もちろん、ミスが起きないように行動するのが大前提ですが、それでも業務をたくさん抱えたり、新しい役職についたりした場合、多少のミスは付きものです。

しかし、どんなミスをしてもお客様への損害は最小限に留めなければなりません。

採用担当者は、入社後を見据え「仕事で失敗したときの対応力」を推察します。

 

(4)「自己PR」の評価点

他の設問で志望度合いや職務で必要な能力について言及するため、自己PRは評価点を設けないケースがほとんどです。

「自己PRでは、これについて絶対に言及すべき」と断言できれば、もっとも分かりやすいのですが、評価点は明確に定められていません。

そこでセミナーの際、「自己PRには、他の設問で言及できなかった性格面の適正を示すと良い」とお伝えします。

 

3.添削の進め方

職種のイメージを頼りに適正をアピールしても、それが企業の評価点に合致していなければ、採用担当者は、『質問の意図を分かっていない...』とせざるを得ません。

つまり、「自分の書いたESが、志望企業の評価基準から外れていないか」を判断するには、設問ごとに「必要な情報」と「不要な情報」を見極める必要があります。

 

添削の方法

誤字脱字など文章表現の修正はもちろんですが、添削には「情報の見極め」が重要になります。

しかし、始めから添削しようとしてもすべての情報が正しく見えてしまい、添削が進まなくなりがちです。

このような状況の打開策するために、セミナーでは「評価点を明確し、文章の要約を書いてみると良い」とお伝えしています。

以下、例文を交えて設問ごとに添削のポイントを紹介していきますので、ご自身の就職活動の参考にしてみてください。

 

1.志望動機

まずは、志望動機。以下、添削前の文章です。

私が貴社を志望する理由は2つあります。

 

1.自動車を100年後にも残したい

昨年9月~10月にかけて貴社のインターンシップに参加させていただきました。

その際、営業部の◯◯様より「弊社は高いシェアを維持しているが、車離れの影響もあり、販売台数は減っている」とのお話しを伺いました。

しかし、車は移動をスムーズしたり、家族の思い出を作ってくれたり、私たちの生活を豊かにしてくれるものだと思います。

自動車が100後にもインフラの中心となるよう、お客様の要望を伺いながら「最適な1台」を提案したいと考えております。

 

2.評価方法に魅力を感じたからです

私は幼少期からサッカーしており、体育会系の環境に身をおいてきた影響か「数字で評価される」環境に魅力を感じております。

サッカー部では、レギュラーを取るために他の部員が帰るまで、練習し続けました。

入社後はお客様の要望を第一に考えながら、営業成績1位を目指し、努力してまいります。

 

以上の2点を踏まえまして、貴社を志望いたします。

 

(1)評価点と文章の要約

【志望動機の評価点】「その企業でなければならない理由」が明記されているか

 

【要約】

  • 志望理由は2つある【結論】
  • 1つは、「業界の課題を解消したい」という思い【結論の説明】
    • インターンシップに参加して業界の課題を聞いた
    • 自分の経験から車は生活に欠かせないツールと考えている
    • お客様に「最適な1台」を提案し、業界の課題を解消したい
  • 2つめは、「就労環境に魅力を感じた」から【結論の説明】
    • 長年、体育会系の環境に身を置き、数字で評価される環境に魅力を感じている
    • サッカー部では、レギュラーを取るために他の部員が帰るまで、練習し続けた
    • 営業成績1位を目指し、努力する

 

(2)情報の見極め

要約が終わったら「読んでみておかしくないか」を意識しながら、情報の見極めを行いましょう。

本記事では問題のない文章に「◯」、矛盾している文章に「☓」をつけます。

 

【志望動機の評価点】「その企業でなければならない理由」が明記されているか

 

【情報の見極め】

  • 志望理由は2つある【結論】
  • 1つは、「業界の課題を解消したい」という思い【結論の説明】
    • インターンシップに参加して業界の課題を聞いた【◯】
    • 自分の経験から車は生活に欠かせないツールと考えている【◯】
    • お客様に「最適な1台」を提案し、業界の課題を解消したい【◯】
  • 2つめは、「就労環境に魅力を感じた」から【結論の説明】
    • 長年、体育会系の環境に身を置き、数字で評価される環境に魅力を感じている【◯】
    • サッカー部では、レギュラーを取るために他の部員が帰るまで、練習し続けた【☓】
    • 営業成績1位を目指し、努力する【☓】

 

例文では、志望理由として「就労環境への魅力」を挙げています。

それは「その企業でなければならない理由」として納得できるものなのですが、問題はその理由です。

「数字に評価される環境に魅力を感じている」と展開した後、サッカー部のエピソードに切り替わり「努力する」と結んでいます。

つまり、「数字に評価される環境に魅力を感じている」と書いたのにも関わらず、文中ではその理由が一切触れられていないのです。

 

「数字に評価される環境」は「その企業でなければならない理由」。

いっぽう、「努力する」は「入社前の決意表明」です。

本来、別々に言及すべきものが、同じ文章の中で言及されているため、【☓】をつけました。

 

(3)修正する

さいごに、【☓】と書いた部分を修正します。

(本記事では、修正箇所を”黒色の太字”で明記します)

 

 

私が貴社を志望する理由は2つあります。

 

1.自動車を100年後にも残したい

昨年9月~10月にかけて貴社のインターンシップに参加させていただきました。

その際、営業部の◯◯様より「弊社は高いシェアを維持しているが、車離れの影響もあり、販売台数は減っている」とのお話しを伺いました。

しかし、車は移動をスムーズしたり、家族の思い出を作ってくれたり、私たちの生活を豊かにしてくれるものだと思います。

自動車が100後にもインフラの中心となるよう、お客様の要望を伺いながら「最適な1台」を提案したいと考えております。

 

2.評価方法に魅力を感じたからです

私は幼少期からサッカーしており、体育会系の環境に身をおいてきた影響か「数字で評価される」環境に魅力を感じております。

貴社は、社内システムで営業担当1人ひとりの成績が見えるようになっており、短い期間ではありますが、インターンシップ中は非常にやりがいを感じておりました。

入社後はお客様の要望を第一に考えながら、営業成績1位を目指し、業務を遂行してまいります。

 

以上の2点を踏まえまして、貴社を志望いたします。

 

例文の冒頭で「インターンシップに参加した」と書いているので、そのときのエピソードをもとに「数字で評価される環境」について言及。

また、自動車は非常に高額な製品です。成約を取るためには、第一にお客様の意見に耳を傾けなければなりません。

仕事内容を調べた上で文末も「入社後はお客様の要望を第一に考えながら、営業成績1位を目指し、業務を遂行してまいります」と修正しました。

添削前後の文章を読み比べると、後者(修正後)の方が、違和感なく読めると思います。

志望動機の構成・書き方については『志望動機の構成。履歴書とESの書き分け/面接での話分け』にてまとめていますのでご一読ください。

 

2.学生時代がんばったこと

手順は先程と同じです。ただし、設問ごとに評価点が変わるので、そこを整理しながら添削を進めていきましょう。

以下、添削前の文章です。

 

私が学生時代に力を入れたことは、部活動のマネジメントです。

具体的には大学でサッカー部の主将をしていますが、チームで負けが続いた時期がありました。

私は、その状況を打開するべく、チーム全員でのミーティングを提案。

選手やマネージャー、チーム全員で過去の試合内容を分析したところ、負け試合では「パスワークが悪い」という弱点が明らかになりました。

 

その弱点を克服するために、戦術を変えたところ、チームが勝てるようになっていきました。

部活動でのそのような経験から、私は積極性が身につきました。

入社後、わからないことがあれば先輩方に聞きながら業務を遂行してまいります。

 

(1)評価点と文章の要約

志望動機の添削と同じ要領で、文章の要約を書きます。

 

【「学生時代がんばったことの評価点】「仕事を覚える上での対応力・チャレンジ精神の有無」が明記されているか

 

【要約】

  • 学生時代がんばったことは、部活動のマネジメント【結論】
  • チームが勝てない状況に対応【結論の説明】
    • 選手、スタッフでのミーティングを提案。全員で戦術を分析
    • チームの弱点が明確になる
    • 戦術を変更する
    • チームが勝てるようになる
    • 積極性が身についた
    • 不明点をそのままにせず、先輩方に聞きながら業務を進める

 

(2)情報の見極め

要約が終わったら「読んでみておかしくないか」を意識しながら、情報の見極めを行いましょう。

本記事では問題のない文章に「◯」、矛盾している文章に「☓」をつけます。

 

【「学生時代がんばったことの評価点】「仕事を覚える上での対応力・チャレンジ精神の有無」が明記されているか

 

【情報の見極め】

  • 学生時代がんばったことは、部活動のマネジメント【結論】
  • チームが勝てない状況に対応【結論の説明】
    • 選手、スタッフでのミーティングを提案。全員で戦術を分析【◯】
    • チームの弱点が明確になる【◯】
    • 戦術を変更する【◯】
    • チームが勝てるようになる【☓】
    • 積極性が身についた【☓】
    • 不明点をそのままにせず、先輩方に聞きながら業務を進める【☓】

 

何か変えてすぐに成果が出るケースは非常に稀です。

たとえ成果が出た場合でも、「パスワークの荒い時間があった」「後半、スタミナが切れた」など、何らかの課題があるかと思われます。

にもかかわらず、「チームが勝てるようになった」とだけ書いても、逆効果。

採用担当者の多くは『仕事は、部活動ほど簡単ではない...』と評価します。

 

また、学生時代がんばったことの評価点は「チャレンジ精神」ですので、「積極性も間違っていないのでは?」と感じるかと思います。

しかし、前半で「チームミーティングを提案」と書いたにもかかわらず、後半で「積極性ついた」では整合性がとれません。

 

厳密に言えば、「部長としてミーティングを提案した結果、積極性が身についた」と読み取れなくもないですが、前半でチームミーティングについて触れたのならば、協調性を連想させるような一文で結んだほうが良いでしょう。

 

(3)修正する

さいごに、【☓】と書いた部分を修正します。

(本記事では、修正箇所を”黒色の太字”で明記します)

 

私が学生時代に力を入れたことは、部活動のマネジメントです。

具体的には大学でサッカー部の主将をしていますが、チームで負けが続いた時期がありました。

私は、その状況を打開するべく、チーム全員でのミーティングを提案。

選手やマネージャー、チーム全員で過去の試合内容を分析したところ、負け試合では「パスワークが悪い」という弱点が明らかになりました。

 

その弱点を克服するために、戦術を変えたところ、チームが少しずつ勝てるようになっていきました

部活動でのそのような経験から、私は「失敗の原因を考えること」が習慣づいていきました。

入社後の仕事でも、ミスをしてしまう場面があるかもしれません。

しかし、同じ失敗を繰り返さないよう、原因考え、先輩方と連携しながら、業務に取り組んでまいります。

 

先ほどの分析を踏まえて、「少しずつ勝てるようになっていきました」と修正。

また、業務を正確かつ効率的に進めるためには、手順を頭の中で整理し、優先順位をつける必要があります。

そこで、「考えることが習慣になっていった」と展開。

 

その後「先輩方と連携しながら業務を進める」と結び、対応力と協調性の両方をアピールしています。

学生時代がんばったことの構成・業務適性の考え方については『【ガクチカ】ないときはどうする?「学生時代がんばったこと」の書き方』にてまとめていますのでご一読ください。

 

3.失敗談

続いては失敗談の添削です。

「志望動機」「学生時代がんばったこと」と同様に進めていきましょう。

以下、添削前の文章です。

 

私の失敗談は、大学2年の後期に単位を落としてしまったことです。

原因は、私が部活動に熱中しすぎたことでした。

 

当時、私はサッカー部の主将をしていましたが、レギュラーではありませんでした。

私は、「サッカーをうまくなりたい」一心で、サッカーにのめり込んでいきました。

その結果、2年生の後期にかなり多くの単位を落としてしまいます。

 

その後、大学から送られてきた成績表を見た時に「両親に大学にもらっている以上、しっかり卒業しなければ」と考え、物事に優先順位をつけることにしました。

こうした改善を試みた結果、3年生のときには無遅刻ですべての単位を取得しました。

この経験をきっかけに少しずつ優先順位をつけて行動できるようになりました。

入社後、わからないこともあるかと思いますが、「今なにをすべきか」を常に考え、業務を丁寧に遂行する所存です。

 

(1)評価点と文章の要約

原文を作り終えたら、他の設問と同様に要約を書きましょう。

 

【「失敗談の評価点】「仕事で失敗談してしまったときの対応力」が明記されているか

 

【要約】

  • 失敗談は、部活動と勉強を両立できず、単位を落としてしまったこと【結論】
  • それぞれを両立するために行った取り組みと、、対応力をアピールしたい【結論の説明】
    • そもそもの原因は部活動に熱中しすぎたから
    • 親に恩を返すためにも、しっかり「卒業しよう」と思った
    • それぞれを両立するために、物事に優先順位付けだした
    • 結果、3年次に単位取得
    • このような経験から、少しずつ優先順位をつけて行動できるようになった
    • 入社も、それを意識して業務を推進する

 

(2)情報の見極め

要約が終わったら「読んでみておかしくないか」を意識しながら、情報の見極めを行いましょう。

本記事では問題のない文章に「◯」、矛盾している文章に「☓」をつけます。

 

【情報の見極め】

  • 失敗談は、部活動と勉強を両立できず、単位を落としてしまったこと【結論】
  • それぞれを両立するために行った取り組みと、その効果を示し対応力をアピールしたい【結論の説明】
    • そもそもの原因は部活動に熱中しすぎたから【◯】
    • 親に恩を返すためにも、しっかり「卒業しよう」と思った【◯】
    • それぞれを両立するために、物事に優先順位付けだした【☓】
    • 結果、3年次に単位取得【☓】
    • このような経験から、少しずつ優先順位をつけて行動できるようになった【☓】
    • 入社も、それを意識して業務を推進する【◯】

 

文章の流れをみると、いっけん矛盾がないように感じられると思います。

文章の目的は、「物事を両立した事実」を伝えて対応力をアピールすること。

しかし、文中には「両立」の文字はありません。言及があるのは「優先順位」のみです。

 

もちろん、それぞれを両立するには優先順位付けが欠かせません。

ですが、実際のところ「優先順位をつければ絶対にうまくいく」とは限らないものです。

対応力をアピールするのならば、「優先順位をつけた」と主張するだけでなく実際の取り組みを示した方が効果的です。

いっけん分かりやすい文章ですが、上述の失敗談には、その点について言及がないので【☓】をつけました。

 

(3)修正する

さいごに、【☓】と書いた部分を修正します。

(本記事では、修正箇所を”黒色の太字”で明記します)

 

私の失敗談は、大学2年の後期に単位を落としてしまったことです。

原因は、私が部活動に熱中しすぎたことでした。

 

当時、私はサッカー部の主将をしていましたが、レギュラーではありませんでした。

私は、「サッカーをうまくなりたい」一心で、サッカーにのめり込んでいきました。

その結果、2年生の後期にかなり多くの単位を落としてしまいます。

 

その後、大学から送られてきた成績表を見た時に「両親に大学にもらっている以上、しっかり卒業しなければ」と考え、私は以下の対策を立てました。

 

  • 朝、晩は図書館で勉強する
  • 課題は早く終わりそうなものから手をつける

 

この結果、勉強と部活動を両立でき、3年生のときには無遅刻ですべての単位を取得しました

この経験をきっかけに少しずつ優先順位をつけて行動できるようになりました。

入社後、わからないこともあるかと思いますが、「今なにをすべきか」を常に考え、業務を丁寧に遂行する所存です。

 

「優先順位を付けること」は失敗を克服するための対策ではなく、「失敗を改善する過程で身についた効果」です。

入社後は、複数の業務を両立しながら、成果を上げていかなければなりません。

その点では、優先順位を付ける能力も不可欠と言えます。

 

しかし、具体策についての言及がなければ、失敗談の評価点である「対応力」も「優先順位を付ける能力」もかすんで見えてしまいます。

そこで、添削後の文章には「朝、晩は図書館で勉強する」「課題は早く終わりそうなものから手をつける」と具体策を追記。

その後、「いま何をすべきかを考え、業務を遂行する」と結びました。

 

文章の構成は変わっていませんが、具体策を盛り込んだ添削後の方が、「対応力」と「優先順位を付ける能力」の両方を意識させられるかと思います。

失敗談の構成・具体例については『志望動機の構成。履歴書とESの書き分け/面接での話分け』にて紹介していますのでご一読ください。

 

4.自己PR

冒頭にも書きましたが、自己PRは評価点を設けないケースがほとんどです。

他の設問とは異なり評価点が定められていない分、自己PRは事前に性格面の適正を推察し執筆・添削する必要があります。

ますは、「志望職種の適正」を意識しながら以下の原文を読んでみてください。

 

コミュニケーション能力にはあり、努力家です。

私は、大学2年生の春から「営業職の勉強になれば」と考え、居酒屋で接客のアルバイトをしています。

アルバイト先での主な仕事は店舗フロアでの接客業務です。高校時代にもファストフード店でアルバイトをしていたので、「大丈夫だ」と思っていたのですが、現実はそんなにあまくありませんでした。

接客をしていたあるとき、お客様からオススメの品についてが質問を受けましたが、当時、私は「注文させたものを運ぶ」ことが店員の仕事だと考えており、メニューについては勉強していませんでした。

このため、私はお客様からの質問に答えられず、結果的にお客様を怒らせてしまいました。

恥ずかしながら、そのときに初めて「仕事は言われたことをやっているだけじゃダメのだ」と気がつきました。

 

私はお客様に不愉快な思いはさせたくない一心で、アルバイト先のメニューを1ヶ月間、毎日食べて、どのお酒に合うかを試してノート記録をつけました。

その「オススメノート」が功を奏したかはわかりませんが、ある日、お客様におつまみをすすめたところ『このお酒に合うね...知らなかった!』と言っていただきました。

また、あるときから私が研究したオススメの組み合わせを、「〇〇(自分の名前)のオススメコーナー」として、お店のメニュー表に掲載するようになったのですが、そのオススメコーナーから月平均3万円程度の売り上げが出ています。

 

貴社の業務においても、わからないことがあるかと思います。

入社後は貴社においても即戦力を目指し、努力する所存です。

 

(1)評価点と文章の要約

原文を書き終えたら、志望動機や学生時代がんばったことを添削したときと同様に、文章を要約していきます。

 

【要約】

  • アピールポイントは、「コミュニケーション能力」と「実務での対応力」【結論】
  • アルバイト経験をもとに、その両方を示したい【結論の説明】
    • 自分は、コミュニケーション能力に自信があり、努力家でもある
    • その根拠はアルバイト中のエピソードにある
    • 接客のアルバイトには慣れていたが、お客様からの質問に答えられずお店に迷惑をかけた
    • 悔しくて、お店のメニューを1ヵ月間毎日食べておすすめを研究し、ノートにまとめた
    • それをもとに、お客様におつまみを勧めたらほめられた
    • そのノートをもとにした「おすすめボード」から、今では月3万円程度の売り上げが出ている
    • 入社後も努力し続けたい

 

(2)情報の見極め

要約が終わったら「読んでみておかしくないか」を意識しながら、情報の見極めを行いましょう。

本記事では問題のない文章に「◯」、矛盾している文章に「☓」をつけます。

 

【情報の見極め】

  • アピールポイントは、「コミュニケーション能力」と「実務面での対応力」【結論】
  • アルバイト経験をもとに、その両方を示したい【結論の説明】
    • 自分は、コミュニケーション能力に自信があり、努力家でもある【☓】
    • その根拠はアルバイト中のエピソードにある【◯】
    • 接客のアルバイトには慣れていたが、お客様からの質問に答えられずお店に迷惑をかけた【☓】
    • 悔しくて、お店のメニューを1ヵ月間毎日食べておすすめを研究し、ノートにまとめた【◯】
    • それをもとに、お客様におつまみを勧めたらほめられた【◯】
    • そのノートをもとにした「おすすめボード」から、今では月3万円程度の売り上げが出ている【◯】
    • 入社後も努力し続けたい【☓】

 

営業はコミュニケーション能力を求められる職種です。

だからこそ、冒頭ではコミュニケーション能力について言及しなければ、と考えるかと思われます。

たしかに、自己PRでは性格面から、志望職種の適正を示すべきですが、【☓】をつけた理由はその構成です。

 

上述の文章では、冒頭で「コミュニケーションに自信がある」と書いているにもかかわらず、2行目には「お客様を怒らせたエピソード」に言及されています。

これでは、どんなに打開策を具体的に書いても「コミュニケーション能力に自信がある」という証明にはなりません。

アルバイト中のエピソードは具体的に書かれていますが、アピールポイントと矛盾しているため、【☓】をつけました。

 

また、結びの一文を「努力する」だけに留めてしまうと、企業の採用担当者に『ありきたりな表現を使いまわしている』と判断される可能性もゼロではありません。

そのため結びについても【☓】をつけています。

 

(3)修正する

情報の整理を整理し終えたら、【☓】と書いた部分を修正します。

(本記事では、修正箇所を”黒色の太字”で明記します)

 

私は、大学2年生の春から「営業職の勉強になれば」と考え、居酒屋で接客のアルバイトをしています。

アルバイト先での主な仕事は店舗フロアでの接客業務です。高校時代にもファストフード店でアルバイトをしていたので、「大丈夫だ」と思っていたのですが、現実はそんなにあまくありませんでした。

接客をしていたあるとき、お客様からオススメの品についてが質問を受けましたが、当時、私は「注文させたものを運ぶ」ことが店員の仕事だと考えており、メニューについては勉強していませんでした。

このため、私はお客様からの質問に答えられず、結果的にお客様を怒らせてしまいました。

恥ずかしながら、そのときに初めて「仕事は言われたことをやっているだけじゃダメのだ」と気がつきました。

 

私はお客様に不愉快な思いはさせたくない一心で、アルバイト先のメニューを1ヶ月間、毎日食べて、どのお酒に合うかを試してノート記録をつけました。

その「オススメノート」が功を奏したかはわかりませんが、ある日、お客様におつまみをすすめたところ『このお酒に合うね...知らなかった!』と言っていただきました。

また、あるときから私が研究したオススメの組み合わせを、「〇〇(自分の名前)のオススメコーナー」として、お店のメニュー表に掲載するようになったのですが、そのオススメコーナーから月平均3万円程度の売り上げが出ています。

 

貴社の業務においても、わからないことがあるかと思います。

入社後は疑問点をそのままにせず、先輩方に聞くなど「早く、正確な仕事をするにはどうするべきか」を常に意識し、業務に従事したいと考えています

 

営業で成約を取るには、お客様1人ひとりのニーズに応じてプレゼンの内容を変える必要があります。

コミュニケーション能力の有無はお客様を怒らせてしまったエピソードの打開策や、他の設問の回答を読めば、推察可能です。

そこで、添削後の文章では「コミュニケーション能力」を削除。

実務の場面を意識し、「努力家な一面」を重点的にアピールしています。

 

ただし、上述のとおり、単に「努力家」と書いてしまうと、採用担当者に『使い回し』と判断される可能性もゼロではありません。

それを避けるために『「早く、正確な仕事をするにはどうするべきか」を常に意識し、業務に従事する』と書き換えています。

 

たった一文変わっただけですが、添削前後の文章を読み比べると、添削後(修正後)の方が、「アルバイトでの気づきを交えて抱負に言及している」ように感じられるかと思います。

これなら、採用担当者は『使い回し』と判断しないでしょう。

職種ごとのアピールポイントの選び方・自己PRの構成については『【就活】自己PRの作り方(構成)、書き方【例文あり】』にて紹介していますのでご一読ください。

 

まとめ

本記事では「エントリーシート(ES)の添削方法」をまとめました。

添削には「文章表現の修正」と「情報の見極め」が欠かせません。

しかし、記事中にも書きましたが、始めから添削しようとしてもすべての情報が正しく見えてしまい、添削が進まなくなりがちです。

添削に悩む学生さんは、おそらくそのような状況に直面しているのではないでしょうか。

 

1つひとつの文章を要約し、並べてみると「文章の流れ」がみえてきます。

添削が進まなくなったときには「要約する→設問の評価点を意識しながら、情報を見極める→修正する」。

この手順で、文章を見直してみてください。

 

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運営会社: (株)ネオキャリア【就職エージェント】
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3位: ココリク 運営事務局
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4位: ココリク 運営事務局
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※本ランキングは前月1ヶ月間の集計をもとに掲出しております。

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1位: 前田 亜希子
運営会社: (株)ネオキャリア【就職エージェント】
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2位: 平原 和人
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3位: ココリク 運営事務局
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4位: ココリク 運営事務局
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5位: ココリク 運営事務局
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